介護施設利用者さんの死

利用者さんの死にはじめて直面したときの話


はじめて利用者さんの「死」に対面したとき、泣かずに、落ち込まずには正直いられませんでした。

生きるお手伝いを・・・少なからずさせて頂いたわけです。
「仕事」と割り切り、それ以上の感情を持つべきではないというのは頭では解かっています。
けれど、頭でいくら理解していても、気持ちはなかなかそうはいかないものですよね。

もっとこうしてあげたかったなぁ。もっとああしてあげたかったなぁ。
などと、考えても仕方のないことがぐるぐると頭の中を駆け巡ってしまいました。

亡くなった利用者さんの個室から、次々と荷物が運び出されて行く様子を見ていると
また泣けてきてしまって、暗い気持ちになっていた自分がいたのですが、
ご家族さんが「本当によくしてくれて、とても幸せに過ごしていたと思います。ありがとうございました。」
と、挨拶をしてくれたときに、あぁ、いつもまでもクヨクヨしててはいけない!こんな私の手でも必要としてくれる人がいるんだ!
というふうに気持ちが切り替わりました。

自分が接してきた人が亡くなってしまったときに沸き起こる悲しみの感情は、人間として当たりまえのことです。
何も悪いことではないのです。「死」に慣れる必要などないと思います。

ただ、自分を待っていてくれる人が他にもいて、明日もその手が誰かの笑顔に繋がることだけを忘れないでいてください。